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輸血犬

先日Kリーダーの古い知人から、署名を頼まれました。
「輸血(供血)犬、クーパーを救え!」という署名です。

“輸血犬”なんて聞くとギョッとしてしまいますが、普通は、緊急に輸血が必要な場合などに血液を提供するという役割も踏まえて、獣医師が大型犬を(家庭犬として、普通に)飼っている場合が多いそうです。
そしてその場合でも、輸血する側される側双方の健康を考えて、7歳くらいで供血からは引退させるケースが多いようです。

しかし、S動物病院で飼われていたクーパー君は一日のほとんど、排泄の為の5分程度の散歩以外は入院用のステンレス製ケージの中に閉じこめられ、長期間シャンプーもされず爪も伸び放題、外耳炎や皮膚炎も治療されることなく放置され、ただただ血液を採られS動物病院の利益となるために生かされてきました。それももう10歳になる老犬です。
ボランティアがほぼ1年をかけて通い、毎日朝夕1時間の散歩をし、自費で他の動物病院でトリミングをし外耳炎等の治療をし(S病院にかけあっても何もしないため)、輸血犬からの引退・引き取りをお願いしても逆ギレされ、やむを得ず保護すると今度は返還を求めて裁判まで起こされたそうです。
そして日本の法律では「犬」は「物」と同じ扱いなので、その獣医師の所有権が認められ返還命令が出てしまったというではないですか!(しかもその裁判でも、飼育環境の改善などの約束はなく今後も輸血犬として使用する考えだそうです。)

「国の偉大さ、道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る」というのはガンジーの言葉だそうですが、今回のような話を聞くと、日本という国はまだまだ発展途上なのだと再確認。(-.-;)
しかも、動物の命を助けるのが仕事の、この発展途上の動物をとりまく環境を率先して改善する役割を担うべき“獣医師”に、こんな意識の低い人がいると思うと本当に情けなくなってしまいます。

輸血犬_c0012120_139882.jpg
友人知人に声をかけ、できるだけの署名を集めて送りました。
集まった署名は横浜獣医師会が受理し、S動物病院に対して所有権の放棄を求めていくそうです。


輸血犬_c0012120_1394855.jpg最初は普通の散歩もままならないほど足腰が弱っていたというクーパー。
今ではボランティアの愛情をたっぷり受けて、元気になりました。
これからの余生は、楽しく幸せに暮らしてほしいよ。


日本にアニマルポリスができるような日は来るのでしょうか。。。

by kura_yang | 2007-09-22 23:55 | メルモ

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